USJがV字回復したわけ

あなたはUSJに遊びにいったことはあるだろうか。

今や関西の観光スポットの一つという位置づけだけではなく、日本のエンターテイメントを引っ張っている存在といってもよいほど好調である。

関東にいると、そんなに頻繁にいくことは出来ないが、大阪へ行った際にはぜひ立ち寄りたいと思えるスポットである。

 好調のUSJ

現在好調のUSJであるが、オープンしてから現在までずっと好調であったわけではない。オープン当初こそ、来場者数が1000万人を超えるという人気をみせていたが、オープンして数年たつと、来場者が減っていった。オープン翌年には約760万人、2004年から2008年までは800万人~860万人で推移した。

USJはなんとかお客さんを呼び戻そうと対策をたて、マーケティング専門の人材を外部より招聘した。そこからUSJは変わっていった。

2009年には750万人まで落ち込んだ来場者数が、2013年には年間来場者数がオープン以来の1000万人をこえ、そこから年々増え、2016年には1460万人という記録をたてたのである。ここ数年はデイズニーをこえた来場者数がUSJにきているのだ。

 来場者増の要因

なぜ、USJはここまで来場者数を大幅にふやすことができたのであろうか?

 

その理由は、簡単に言うと、自分たちがつくりたいものではなく、お客さんが欲しいものをつくったからである。

 

USJはアトラクションをつくる際に、映画の世界をお客さんに体験させたい、映画の中にまるで自分が入ったかのような体験をしてもらいたいというコンセプトであった。

例えばスパイダーマンなどはその良い例である。

 

オープン元年度は、珍しさもあり、多くのお客さんが来場し。1000万人をこえる来場者となった。ただ翌年からお客さんは急激に減ってしまったのである。

なぜか。

映画というコンテンツ

 

ここで映画というコンテンツに注目してみよう。

 

日本には昔から多くの映画館があり、レンタル屋さんで映画を借りる人々や、インタネットの動画サービスで映画を楽しんでいる人は大勢いる。

ただ、映画というコンテンツを楽しむ人は、エンターテイメント全体で考えると10%未満という事実がある。

つまり映画の世界を楽しみたいというニーズは、エンターテイメント全体から考えるとそこまで多くはない。

またUSJがつくる映画の世界を体験するセットというのは、維持するのに莫大なお金がかかっていた。映画の世界観を表現するセットはアトラクションは多くのお金がかかる一方で、お客さんの数は増えていかないという状況にUSJは直面していたのである。

 考えをシフトする

そこで、USJは自分たちがつくりたいもの・表現したいものから、お客さんが求めているものに考えをシフトしていったのだ。

 

具体的には、アニメの「進撃の巨人」や「ワンピース」などとコラボし、アトラクションをつくっていった。こうすることで、そのアニメのファンであり、今までUSJに来なかった新規のお客さんを大勢来場することに成功した。

お客さんに非常に人気があるコンテンツとコラボすることでUSJV字回復したのだ。

 

アニメのファンからすると、そのアニメのアトラクションが出来たことで、大喜びし、こういう場所が私は欲しかったんだ、なんて素敵な場所をつくってくれたのだという気持ちが生まれる。

お客さんの中にある潜在的なニーズをUSJは見事に具体化していった

 

このお客さんがほしいものを作り出すというマーケティング思考が、USJV字回復した要因である。

マーケティング思考

このマーケティング思考というのは、個人ビジネスをやっていくうえでも重要な考えとなる。

 

自分が売りたいもの・自分が表現したいことをお客さんに伝えるというのも大切なことであるが、ビジネスは売上がないと続けることが出来ない。

売上というのはお客さんが払ったお金であり、お客さんは自分が価値があると感じたものにお金を払っていく。その価値を感じてもらうには、お客さんがもっていた潜在的なニーズにつきささる必要がある。ビジネス用語でいうウオンツというものである。

ちなみにお客さんはウオンツを自分で言語化することは難しい。例えば、あなたはUSJでどういうアトラクションがほしいかというアンケートを書くときに、〇〇と〇〇と〇〇とスラスラ出てくることは難しい。

だけど、実際にUSJの広告をみて、新しいアトラクション、例えばあなたがワンピースファンでワンピースのアトラクションが新しく出来たのを知ると、行ってみたいと思う。今までこういうアトラクションはなかったけど、実際にUSJが潜在的にあったニーズを具現化することで、お客さんは喜び・感動し、ファンとなってリピーターとなるのだ。

 

個人ビジネスでも同じように、お客さんの潜在的ニーズを掘り起こすようなもの、ウオンツを満たすものであると、お客さんは価値を感じ、お金を払ってくれるので、マーケティング思考はとても役に立つ。

 

ビジネスだけでなく、ツイッターでつぶやく内容や、ブログ書く記事についても、自分が書きたい内容だけでなく、世の中の人が求めているものは何かを意識しながら書くとだいぶ内容が違ってくるだろう。

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