登美丘高校ダンス部に学ぶ

大阪にある登美丘高校のダンス部と言えば、2017年「バブリーダンス」で一世を風靡し、紅白歌合戦のバックにも出場した名門高校ダンス部である。全国大会優勝の常連校であり、アメリカで開催されたワールドオブダンス2019では準優勝という快挙をなしとげている。日々厳しい練習をこなして、メディアにもたびたび出演をしている。

日本一有名なダンス部の強さはどこにあるのだろうか。

 

登美丘高校ダンス部を率いているのは、ダンス部のコーチをこなしているakane先生である。akane先生自身も登美丘高校の卒業生であり、ダンス部をつくった一人なのである。先生は現在ダンス部のコーチをこなし、プロの振付師として数々のPR動画を演出している。

先生がコーチに就任してから、7年間で日本一が何と10回と実績十分である。

しかも驚きなのが、ダンス部の部員たちは高校に入る前に、ダンス初心者である子がほとんどであるという点だ。普通の子でもダンス優勝校になれるには・・・?

 

・部員は100人以上、しかし部室が高校から与えられていない(笑)

これだけ有名なクラブであったら、てっきり大規模な施設で練習していたり、環境に恵まれているかと思いきや、なんと高校から部室を与えられていない。そのため、衣装や道具などは廊下に出されているという状況だ。しかも練習場所も校舎内の屋上が主に練習場所であり、体育館は高校近くの市民体育館で練習している。

 

指導法①

アメとムチを使い分け、生徒のやる気をアップさせる

 

私自身はムチは嫌で、アメだけのほうが個人的には好きであるが(笑)

akane先生の練習を指導する風景をみていると、生徒に対してとても厳しい言葉をよくかける。例えば先生が考えた新しい振付を生徒に教えた時、生徒は当然ながらすぐには踊ることが出来ず、まずは振付を覚えるだけで精一杯である。そんな状況であってもおかまいなしに、生徒が少しでも振付が覚えられないと、厳しい関西弁をかけながら、何十回も振付を覚えさせる。はじめてでもミスは許されない。生徒は必死にくらいついて振付をおぼえていくのである。20分間以上反復練習を実施することもめずらしくない。

akane先生曰く、ムチ9アメ1の割合だそうだ。

厳しい言葉をかけつつ、振付が出来たときは、思いっきりほめる。生徒はこれを愛があると感じているのだ。このメリハリをつけることで、生徒のやる気を引き出している。ただ個人的には、アメがもう少し欲しいとこだ。よく練習についていけるな。本当にダンスが好きじゃないとついていけない気がする。

ただアメ1と先生は言っているが、生徒にとっては強烈なアメとなる場合もある。先生は大会前になると、部員1人1人に直筆の手紙と写真を渡すそうだ。そこには一人ひとり違うメッセージが記載しており、生徒を誇りに思える、生徒のすぐれた点が羅列してあるので、生徒は感動して泣くこともしばしばである。こんな手紙をもらったら、生徒は意気に感じて普段以上の実力が大会で出せるのかもしれない。

 

指導法②

制限時間をもうけて、生徒だけで考えさせる時間をつくる

 

先生の性格がせっかちであるというのも影響しているかもしれないが、先生はレッスン中によく○○間でこのパートを完成させて!振付を出来るようにして。と要求をする。

生徒は自分たちで頭をフル回転させて、振付を覚えるようになり、限られた時間でより完璧に近い演技ができるようになるというのだ。与えられた振付をどうやって自分たちのものにできるかというのを先生はとても大事にしている。受け身ではなく自分たちで考える時間を作ることによって、振付をみんなであわせることも可能になっていくのだ。この作業がもしないと、よいダンスは出来ないし、上達が早くならないというわけだ。

先生は生徒に考えさせるというのを重要視しており、生徒を一人の大人として扱うようにしている。そのため教えるという一方通行ではなく、生徒自身に振付を考えさせ、それぞれを年1回の公演で披露する場をもうけている。

 

指導法③

面白いダンスを目指していく

 

先生はみているお客さんがダンスを見ていて楽しい・面白いと感じるダンスを大事にしている。そういわれると、バブリーダンスなどはそれがよく表れている演技だといえるだろう。先生は練習の時にも、面白さを取り入れるために、顔ダンスというのを頻繁に行っている。顔ダンスというのは、生徒が顔の表情をいくつか使い分けて、ダンスをするということだ。変顔を作るのも一種のダンスである。顔は非常に大事であり、表情を豊かにするためにこの顔ダンスをとりいれている。

 

以上、主に指導方法として、先生が大事にしていることを紹介してみた。

この指導方法はダンスだけに限らず、他の場面でも参考になる考えではないだろうか。

 

登美丘高校ダンス部の活躍にこれからも期待していきたい。

 

ダンスという競技がここまで日本に広がってきたことが個人的には凄くうれしい。

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